京都慕情

京阪電車に乗って、
京都の町でお買い物。
久しぶりに、お母さんと。

やっぱり私は京都の街が大好きだ。
昔、ここであれ食べたな、とか
デートでここ来たっけ、とか
何度も来たことある街だけど、
今は関西を離れたからか
懐かしく思いながら河原町や新京極を歩いた。
新京極では昔お母さんが私の年の頃バイトしていたお店があって
昔の話をききながら、
新幹線の時間が近づくのを切なく感じた。

JRの駅までお母さんに送ってもらった。


こっちで就職を選ばなかったのはなぜだろう？
私はこんなに関西が大好きなのに。
なんだかわからなくなってしまった。


新幹線の窓から、知らない街のネオンが流れていくのを
ぼやっとした目で追いながら
いろいろなことを考えた。
私が関西を出たことで、
一番大切な人を失った。


もう遅いけど、今が去年の今ごろなら・・


わたしは、あの街からきっと、出ないだろう。