愛の終わる時

2003年8月6日
6年前の夏、
まだ高校2年だった時。
部活の大会で1コ上の他校の男の子に声をかけた。1年生の時からいつも見ていて気になっていた人でした。
その夏の大会で、彼は高3だったから引退で、
どうしてもお話をしたかったから
必死で後を追って、話し掛けて、ベル番(懐かしい!)を聞いた。
そして、友達になってもらい、
そのうち付き合うようになった。


わたしは女子校で、彼は男子校で
しかも、家もそんな近くは無かったから
デートはたまにしかできなくて、
今なら「もっとかまってよ。」ってすぐに言えるのに
あの頃はそれすらも恥ずかしくて言えなかった。
彼が「バイトなんだ」って言えば
ドタキャンだって「そうなんだ。仕方ないね。」って我慢していた。
本当に本当に大好きな人だった。
あんまり会えなかったけど、次に会うのがとても楽しみだったから、それでも良かった。

大学生になって
遠距離になってしまった。
わたしは、彼が大学で入った部活とおんなじ部活に自分の学校でも入った。
そうすれば、遠距離でも大会で会えると思ったから。
だけど、自然消滅みたいな感じでだんだん連絡をとらなくなってしまい、
気まずいのが嫌で会えるはずの大会も、わざと行かなくなっちゃって。
それからは2年くらい音信不通になってしまった。

今から2年くらい前に
たまたま部活の試合で彼が大阪に来て、
突然何の前触れもなく電話をくれて
わたしも、何も驚いた心を見せず
「会おうか」ってなって
一緒にUSJに行ってから
また連絡をたまにとるようになった。


そんな彼と3日前
2人っきりでデートするのは4年ぶりなんだけど、ドライブに出かけた。
昔の話をするのは照れくさくてやっぱりできなかったけど、時折会話が途切れた時に見る横顔が、あんまり昔と変わっていなかったから、なんだか懐かしいけど、悲しい気持ちになった。

わたしが高校を卒業した春休みに
はじめてふたりで泊まりの旅行に出かけた。
内緒にしていたのに、親にばれて
怒られたのを思い出す。
でも、いちばん思い出すのは
はじめて抱き合って一緒に寝たこと。


だけど、あんなに愛したのに、結局一度もセックスしなかった。
好き過ぎて、なんにもできなかった。

そんな関係が今でも良かったと思う。
「また遊ぼうよ」
って言って、明るくバイバイした。
きっと、これからもずっと仲良くできるよね。


彼と自然消滅していく前、最後に会った時、
新大阪駅の新幹線のホームで
東京に帰っていく彼を見送って、
泣くまいと思いながら下を向いて
くちびるを噛んで改札へ向かった1999年の秋を思い出す。


あのとき、きっともう別れちゃうんだろうなって予感がしたから
泣きそうになっていたなんて、
今度会った時にでも話したら
あなたは、笑って、こたえてくれるだろうか。

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